Prologue

人と共に生きるということ​

生きていることはシンプルなはずなのに、今の時代はなぜかただそれだけのことが難しい。
便利にしようとすればするほど、成長しようとすればするほど、それは複雑化していき、ただ隣の人と仲良くする、という、シンプルなことさえも忘れさせてしまう。

でも実は昔から、人と共にあるということは、そんなに簡単なことではなかったのかもしれない。
ずっと争いを繰り返している歴史をみれば明らかだ。
自分と異なる他者と共に生きるのだから、それは当然に面倒で、時に苦しい。
でもだからこその喜びがあり、その喜びが生きることそのものでもある。

おおっぴらに戦争を起こすことのない今の日本でも、苦しみながら生きている人たちがいる。
物をたくさん所有していても、どんなに恵まれた境遇に見えても、
人と共に生きるというそれだけのことが難しくて、悩んでいる人がいる。
ちょっとした些細な躓きが、大きな争いに発展する種にだってなる。

“生きづらい”と言われる今の世の中で、一人ひとりが互いを認め合い、自分らしく生きられる「期待」をもてたら…
少しでも、みんなが今を生きる楽しさを感じられる世の中に近づけるのではないか。
その希望を持ち続けるために、何ができるのか。

私たちの存在意義

つながりを生み出す​

それでも前向きに取り組もうとする人たちの思いを大切にしたい。
発信のお手伝いをしたい、一緒にメッセージを伝えたい。
同じ思いでいる人たちがいるということを伝え、つながりを生み出したい、形にしたい。
私たちの存在意義はそこにあると考えています。

なかなか口に出せない、「大切だと思ったこと」を発信すること。
そんな人たちが集うちょっとした空間を作ること。
なんらかの形で社会の役に立とうとする人のサポートをすること。

「人に関わること」と「人に伝えること」を通して自分らしくいられる場所を提供し、社会に役に立つ発信をしていく組織を目指します。

大切にしたいこと

Think, Feel and Link

常に本質を考え、素直に心で感じ、つながりが生み出されているかどうか。

Think「考える」

論理的思考力や合理性という意味での「考える」という行為は、何が論理や合理性で解決できない問題なのか、を問う時に役に立ちます。
そのために、効率的で効果的な方法を、「考える」ことを通して見出します。
そして、論理や効率では解決できない物事の本質は何かを、とことん「考え」ぬきます。
私達にとって本当に大切なことは何かを、常に見失わないように。

Feel「感じる」

生きていく中で日々生まれてくる「感情」を大切にします。
「腹が立つ」とか「苦しい」とか、時にネガティブなものもあるかもしれません。
でもその源泉を探ることによって、社会や生活の中にある課題に気づき、どうすればみんながよりよく生きられるのか、考えることができます。

そして刹那的な感情を超えた、人と人とのつながりの中に生まれる心の振動に気づき、生きていることの意義を感じられる瞬間を大切にします。

Link「つながる」

一人で生きていける人はいません。
たとえ一人で生きていけたとしても、 そしてそれがすべての課題を克服した完璧なものに見えたとしても、他者との「つながり」から生まれる喜びは得ることができません。
「考える」こと、「感じる」ことの先に、「つながり」が生まれたときに生きる喜びや平和が生まれると信じています。